国際音声記号(IPA)【第4章 特殊音(撥音・促音・引く音)・日本語にない音声の音声記号】

国際音声記号(IPA)について、日本語教育能力試験の合格という観点からまとめてみました。
「音声記号…。嫌だ~。ややこしいから、後回し!」と思っている方、参考にしてみてください。

国際音声記号(IPA)についての、全体的な流れは以下のようになります。
この記事は【第4章 特殊音(撥音・促音・引く音)・日本語にない音声】です。

123章をご覧になっていない方は、ぜひ、第1章からご覧ください。

この記事は【第4章 特殊音(撥音・促音・引く音)・日本語にない音声の音声記号】です。

最後まで読んでいただいたら、以下のことがご理解いただけます。

まず、1章で書いた「音声記号を勉強する上でのコツ」を書きます。

◇ まず、日本語で使用する音声だけを勉強する。
◇ 日本語で使用する音を「ア行」→「カ行」→「サ行」の順に整理していく。
◇ 例えば「カ行」を勉強するときに「ガ行」「キャ行」「ギャ行」を一緒に理解する。
◇ 各行で出題されやすい周辺知識を知る。
◇ 余裕があれば、日本語にない音声の音声記号も少し覚える。[f][v][l][r]など。

この第4章もこの流れで書いていきます。

まず、特殊音からです。簡単な順番に「引く音(長音)」→「促音」→「撥音」の順に書きます。

引く音(長音)

引くおと(長音)とは、前の音(前の母音)を1拍分引き伸ばす音です。音声記号は [ː]です。
メール・シーツ等の/ー/の他に、/きょうと/の/う/や、/けいり/の/い/なども、引く音(長音)ですね。

例: メール[meːɾɰ]  シ―ツ[ɕiːtsɰ]  きょうと[kʲoːto]  けいり[keːɾʲi]

これだけです。簡単ですね!

引く音(長音)の音声記号自体が検定試験で出題されることは、あまりありませんが、
1つだけおさえておきましょう。

同化…ある音が前後の音の影響で、同じ音または、特徴が似た音になる現象。
   「順行同化」と「逆行同化」に分かれる。

順行同化前の音が後ろの音に影響を与えて、同じ音または、特徴が似た音になる現象
逆行同化後ろの音が前の音に影響を与えて、同じ音または、特徴が似た音になる現象

「引く音」は「順行同化」です。
前の音(前の母音)を引き伸ばす音なので、前の音が後ろの音に影響を与えます。

あとで書く「促音」と「撥音」は「逆行同化」です。

これは、検定試験でよく出題されるので、覚えておきましょう!

促音

促音/ッ/とは、後ろの音の調音の準備をして、一拍分待つ音です。
もうちょっと詳しく書くと、後ろの音の子音の調音点と調音法の準備をして、1拍分待つ音です。

まっさき〔massakʲi〕 ひっそり〔çissoɾʲi〕 いっこ〔ikko〕 りっぱ〔ɾʲippa〕
まったり〔mattaɾʲi〕  ばっちり〔battɕiɾʲi〕 やっつ〔jattsɯ〕

促音の音声記号は、後ろの音の子音を重ねます。
/チ/ /ツ/の子音〔tɕ〕〔ts〕は〔t〕だけ重ねます。


促音は基本的に、無声子音《カサタパハ行(キャ行やシャ行なども)》の前にのみ現われます。
※「エッグ」「グッズ」等のカタカナ語や、「すっばらしい」「うっざい」「ペッコペコ」等の強調を除く。

音声は下のようになります。

◇ 後ろの音の子音が「摩擦音」の場合…後ろの摩擦音の子音部分を1拍分発音する。

例:まっさき〔massakʲi〕ひっそり〔çissoɾʲi〕

かなりゆっくりと「まっさき」と言ってみてください。
「ま」と「さ」の間で、「スー」と息漏れが起こりますね。
それが、後ろの子音〔s〕の音で、「摩擦音」の場合の「促音」の音声です。

◇ 後ろの音の子音が「破裂音・破擦音」の場合…1拍分閉鎖状態の無音となる。

例:「破裂音」〔k〕〔t〕〔p〕…いっこ〔ikko〕 まったり〔mattaɾʲi〕 りっぱ〔ɾʲippa〕
  「破擦音」〔tɕ〕〔ts〕…ばっちり〔battɕiɾʲi〕 やっつ〔jattsɯ〕

かなりゆっくり「いっこ」「ばっちり」と言ってみてください。
促音の部分は、無音ですね。これは「破裂音・破擦音」の閉鎖を先に準備している時間です。

また、促音は、後ろの音が前の音に影響を与えるので「逆行同化」です。

促音について、まとめると下のようになります。

促音の音声記号…後ろの音の子音を重ねる。
例:まっさき〔massakʲi〕ばっちり〔battɕiɾʲi〕 やっつ〔jattsɯ〕

後ろの音の子音が「摩擦音」の場合…後ろの摩擦音の子音部分を1拍分発音する。
後ろの音の子音が「破裂音・破擦音」の場合…1拍分閉鎖状態の無音となる。

後ろの音が前の音に影響を与えるので「逆行同化」


撥音

撥音/ン/とは、後ろの音の調音点の鼻音で発するの音のことです。
基本的には、「有声 後続音の調音点 鼻音」と思ってもらうといいです。

撥音の音声記号をまとめると、下のようになります。

① 後続音がない場合…[ɴ]「有声・口蓋垂こうがいすい・鼻音」
② 後続音が「アヤワサハ行」の場合…鼻母音〔Ṽ〕もしくは〔ã〕〔ĩ〕〔ɯ̃〕〔ẽ〕〔õ〕
  ※〔ɯ̃〕〔Ṽ〕も〔ɯ〕〔V〕の上に〔̃〕がつきます。(タイピングできません…)
③ ①②以外の場合…「有声 後続音の調音点 鼻音」〔m〕〔n〕〔ɲ〕〔ŋ〕

ひとまず、「[ɴ]・鼻母音・〔m〕・〔n〕・〔ɲ〕・〔ŋ〕」の6種類あると思ってください

本当は③→①→②の順で書きたいのですが、説明の都合上、①→②→③の順で説明します。

① 後続音がない場合…[ɴ]「有声 口蓋垂 鼻音」

例:ペン[peɴ] ごはん[gohaɴ] ~さん[saɴ

「後続音がない」とは、語末・文末の撥音/ン/のことです。
[ɴ]は大文字のNが小さく書かれたものです。

撥音の音声記号は、基本的には「有声 後続音の調音点 鼻音」と思ってもらうといいのですが、
後続音がない場合は、[ɴ]「有声 口蓋垂 鼻音」で発音されます。

「口蓋垂」とは、いわゆる「のどちんこ」のことです。
[ɴ]は「口蓋垂 鼻音」なので、口蓋垂を締めて閉鎖をつくり、鼻腔に呼気を通して出す音です。
「ペン」「ごはん」などと言ってみてください。口蓋垂が締まる感じがあります。

「口蓋垂」は、日本語の調音では、この後続音がない撥音にしか現れませんので、丸覚えしてもいいですね!

② 後続音が「アヤワサハ行」の場合…鼻母音〔Ṽ〕もしくは〔ã〕〔ĩ〕〔ɯ̃〕〔ẽ〕〔õ〕
  ※〔ɯ̃〕〔Ṽ〕も〔ɯ〕〔V〕の上に〔̃〕があると思ってください。(タイピングできません…)

母音は、ほぼ鼻腔に呼気を通さずに発する音ですが、
鼻母音とは、母音が鼻音化したもので、口腔だけでなく、鼻腔にも呼気を通して発する母音のことです。
簡単に、口腔からも鼻腔からも同時に呼気を通す母音という感じでいいでしょう。

例:たんい〔taṼi〕 ほんや〔hoṼja〕 かんさ〔kaṼsa〕

「たんい」「ほんや」などと言ってください。
鼻腔に呼気が通りますね。それが「鼻母音」です!

後続音が「アヤワサハ行」の撥音 /ン/ は、鼻濁音で発音されます。
細かく言うと、母音(ア行)半母音(ヤ行・ワ行)摩擦音(サ行・ハ行)のような、口腔の閉鎖を伴わない音の前の撥音/ン/は鼻濁音です。(※口腔の閉鎖を伴う音…「破裂音」「破擦音」「鼻音」)

音声記号は、〔Ṽ〕もしくは〔ã〕〔ĩ〕〔ɯ̃〕〔ẽ〕〔õ〕です。上にある〔̃〕が鼻母音を表します。
※〔ɯ̃〕〔Ṽ〕も〔ɯ〕〔V〕の上に〔̃〕があると思ってください。(タイピングできません…)

鼻母音〔ã〕〔ĩ〕〔ɯ̃〕〔ẽ〕〔õ〕は極めて難しいので、ちゃんと勉強する必要はないと思います。
(私も全部はわかりません。)
一応、例を挙げておきますが、気にせず、次の〔Ṽ〕にお進みください。

例:たんい〔taĩi〕  ほんや〔hoĩja〕 かんさ〔kaɯ̃sa〕 かんし〔kaĩɕi〕

鼻母音〔ã〕〔ĩ〕〔ɯ̃〕〔ẽ〕〔õ〕は、全て〔Ṽ〕で表せます。
この〔V〕は、「vowel」の頭文字です。「vowel」は英語で母音という意味です。
つまり、〔Ṽ〕は「鼻母音」を表し、これ1つで「アイウエオ」それぞれの鼻母音〔ã〕〔ĩ〕〔ɯ̃〕〔ẽ〕〔õ〕を全て表せます。

後続音が母音(ア行)   たんい〔taṼi〕  めんえき〔meṼekʲi〕
後続音が半母音(ヤワ行) ほんや〔hoṼja〕 しんゆう〔ɕiṼjɯː〕 でんわ〔deṼɰa〕
後続音が摩擦音(サハ行) かんさ〔kaṼsa〕 かんし〔kaṼɕi〕 モンハン〔moṼhaɴ〕
             せんでんひ〔sendeṼçi〕 カンフー〔kaṼɸɯː〕


鼻母音の音声記号は、単純に「〔Ṽ〕もしくは〔ã〕〔ĩ〕〔ɯ̃〕〔ẽ〕〔õ〕」「上に〔̃〕がつく」というぐらいでいいでしょう!

③ ①②以外の場合…「有声 後続音の調音点 鼻音」〔m〕〔n〕〔ɲ〕〔ŋ〕

説明の都合上、最後に書きましたが、
撥音の音声記号は、基本的に「有声 後続音の調音点 鼻音」だと思ってください。

まとめると、下のようになります。

◇後続音の子音の調音点が両唇〔p〕〔b〕〔m〕の場合…〔m〕「有声 両唇 鼻音」
 例:てんぷら〔tempuɾa〕  なんば〔namba〕  ほんもの〔hommono〕

◇後続音の子音の調音点が歯茎[t] [d] [n] [ɾ] [ts] [dz]の場合…〔n〕「有声 歯茎 鼻音」
 例:ほんとう〔hontoː〕  あんない〔annai〕  だんろ〔danɾo〕

◇後続音の子音の調音点が歯茎硬口蓋[ɲ] [tɕ] [dʑ]の場合…〔ɲ〕「有声 歯茎硬口蓋 鼻音」
 例:きんにく〔kʲiɲɲikɯ〕  せんちゃ〔seɲtɕa〕  こんじょう〔koɲdʑoː〕

◇後続音の子音の調音点が軟口蓋〔k〕〔ɡ〕〔ŋ〕の場合…〔ŋ〕「有声 軟口蓋 鼻音」
 例:さんか〔saŋka〕  れんげ〔ɾeŋɡe〕  本が〔hoŋŋa〕

急にいっぱい出てきて、めんどくさく感じますね。ですが、全然難しくないです。

上に出てくる音声記号〔m〕〔n〕〔ɲ〕〔ŋ〕って、もう全部知っていますよね?
マ行〔m〕ナ行〔n〕二(ニャ行)〔ɲ〕ガ行鼻濁音〔ŋ〕で、知っているので、新しく覚える音声記号ははありません。

私はこれについて、〔m〕〔n〕〔ɲ〕〔ŋ〕の4つあるとしか覚えていません。
なんか形が似た4つという感じです。〔n〕〔ɲ〕〔ŋ〕は、特に似ていますね。

あえて言うと、さらにそれぞれの調音点を覚えていれば、パーフェクトです!

〔m〕…両唇 〔n〕…歯茎 〔ɲ〕…歯茎硬口蓋 〔ŋ〕…軟口蓋

例えば、「さんか」の「ン」の音声記号を考えると、

さんか〔sa ? ka〕⇒〔k〕の調音点は「軟口蓋」だから、撥音の音声記号は〔ŋ〕⇒さんか〔saŋka〕

という感じです!(わからなくても、こんな問題はあまり出題されないと思いますが…。)

では、上に書いた撥音のまとめをもう1度書きます。
また、①の[ɴ]以外は逆行同化なので、撥音は「逆行同化」と覚えておきましょう!

撥音/ン/の音声記号
① 後続音がない場合…[ɴ]「有声・口蓋垂こうがいすい・鼻音」
② 後続音が「アヤワサハ行」の場合…鼻母音〔Ṽ〕もしくは〔ã〕〔ĩ〕〔ɯ̃〕〔ẽ〕〔õ〕
  ※〔ɯ̃〕〔Ṽ〕も〔ɯ〕〔V〕の上に〔̃〕がつきます。(タイピングできません…)
③ ①②以外の場合…「有声 後続音の調音点 鼻音」〔m〕〔n〕〔ɲ〕〔ŋ〕

後ろの音が前の音に影響を与えるので「逆行同化」(※①以外)

日本語にない音声の音声記号

日本語にない音声の音声記号をすこし書いておきます。

検定試験では、日本語の音声にある音声記号がわかれば、ほとんどの問題はわかりますが、
余裕がある方は、日本語にない音声の音声記号も理解しておくといいでしょう!

音声記号は他にもいろいろありますが、全部書くと、覚えるのが大変だと思いますので、ここでは、下のものに限定します。
申し訳ございませんが、他のものも知りたい方は、音韻音声の詳しいテキストをお読みください。

母音[u]  子音[f] [v] [θ] [ð] [l] [r] 帯気音[ʰ]

母音[u]…「円唇 前舌 高母音(狭母音)」

日本語の共通語の/ウ/は [ɰ]「非円唇 前舌 高母音(狭母音)」の「円唇」の音声です。
関西人は唇を丸めて、/ウ/ [u] と発音する人が多いようです!


子音[f]…「無声 唇歯しんし 摩擦音」 例:英語の「fax」[fˈæks]
子音 [v]…「有声 唇歯 摩擦音」 例:英語の「voice」[vˈɔɪs]

日本語のファ行の子音は [ɸ]「無声 両唇 摩擦音」ですが、
英語の「fax」の [f] は「無声 唇歯 摩擦音」です。調音点が「唇歯」です。

唇歯とは、下唇を上の前歯に接触させて、呼気を妨げる音です。
上の前歯で下唇を軽く噛むような感じです。
英語が話せる人はすぐにわかりますね。話せない人も英語話者になったつもりでやってみてください!

[v]は[f]が「有声音(声帯振動あり)」になった音です。


子音[θ]…「無声  摩擦音」 ※英語の「think」[θíŋk]
子音[ð]…「有声  摩擦音」 ※英語の「that」[ðˈæt]

どちらも調音点は「歯」です。「歯」とは、舌先を上の前歯に接近させて、呼気を妨げる音です。
[θ]は「無声音(声帯振動なし)」で、[ð] は「有声音(声帯振動あり)」です。

「think」「that」と言って、感覚をつかんでみてください!


◇ 子音[l]…「有声 歯茎 側面音 ※英語の「lank」[lˈæŋk]
◇ 子音[r]…「有声 歯茎 震え音 ※英語の「ran」[rˈæn]

日本語のラ行の子音は [ɾ]「有声 歯茎 弾き音」で、舌先で歯茎を弾く音ですが、[l] と [r] は調音法が異なります。

[l]「有声 歯茎 側面音」は、舌の中央部を歯茎に当てて、呼気をその両脇(側面)から出す音です。

[r]「有声 歯茎 震え音」は、舌端を歯茎付近で振るわせた音で、いわゆる巻き舌の音です。
日本語でも使うことはありますが、共通語の調音ではありません。
江戸っ子口調、喧嘩口調で使われてきたので、日本では、下品な感じがしますね。
ですが、世界の言語では、普通に使用される音です。

「lank」「ran」と言ってみて、感覚をつかんでみてください!
日本人は、[l] と [r] の発音ができないなんて、言われますが、日本人の中にも日本語のラ行を[l]で発音している人もいるそうですよ!
まあ、これらの発音ができなくても、検定試験の問題がわからないなんてことはありませんので、大丈夫です。
「側面音」「震え音」とだけ、覚えておきましょう!


◇ 帯気音[ʰ]

日本語は「声帯振動の有無(声帯が振動するかどうか)」によって、音声を区別しますが、
中国語や韓国語は「帯気性(呼気を大量に出すか、ほとんど出さないか)」によって、音声を区別します。

呼気を大量に出す音を「有気音(帯気音)」、ほとんど出さない音を「無気音(非帯気音)」と言います。
この帯気性を表す音声記号が[ʰ]です。

中国語や韓国語を学習したことがある方は、よくわかると思います!
わからなくても大丈夫です。「呼気を大量に出す音には[ʰ]がつく」ということです!

紙を顔の前にセットして、「パ」と言ってみて、紙が揺れたら「有気音(帯気音)」みたいな感じです。
(私は中国語の勉強をしているとき、こんなことやったことがありませんが…。)


では、ここに書いたものの音声記号をまとめます。

母音[u]…「円唇 前舌 高母音(狭母音)」

子音[f]…「無声 唇歯 摩擦音」 ※英語の「fax」[fˈæks]
  [v]…「有声 唇歯 摩擦音」 ※英語の「that」[ðˈæt]

子音[θ]…「無声  摩擦音」 ※英語の「think」[θíŋk]
  [ð]…「有声  摩擦音」 ※英語の「that」[ðˈæt]

子音[l]…「有声 歯茎 側面音」 ※英語の「lank」[lˈæŋk]
  [r]…「有声 歯茎 震え音」 ※英語の「ran」[rˈæn]

帯気音[ʰ]…呼気を大量に出して発する音「有気音(帯気音)」を表す。

これ以外にも、音声記号はいろいろあります。音声記号が好きな方は、いろいろ勉強してみてください!
基本がわかれば、考え方は同じですので、きっと楽しいと思います!

まとめ

第4章では、「特殊音(撥音・促音・長音)」と「日本語にない音声」の音声記号について書きました。
この章の内容をまとめると、下のようになります。

引く音(長音)…音声記号[ː] 例:メール[meːɾɰ]  きょうと[kʲoːto]

促音
後続音の子音を重ねる。 例:まっさき〔massakʲi〕ばっちり〔battɕiɾʲi〕やっつ〔jattsɯ〕
・後続音の子音が「摩擦音」の場合…後ろの摩擦音の子音部分を1拍分発音する。
・後続音の子音が「破裂音・破擦音」の場合…1拍分閉鎖状態の無音となる。

撥音
① 後続音がない場合…[ɴ]「有声・口蓋垂こうがいすい・鼻音」
② 後続音が「アヤワサハ行」の場合…鼻母音〔Ṽ〕もしくは〔ã〕〔ĩ〕〔ɯ̃〕〔ẽ〕〔õ〕
  ※〔ɯ̃〕〔Ṽ〕も〔ɯ〕〔V〕の上に〔̃〕がつきます。(タイピングできません…)
③ ①②以外の場合…「有声 後続音の調音点 鼻音」〔m〕〔n〕〔ɲ〕〔ŋ〕

※引く音(長音)は「順行同化」、促音と撥音は「逆行同化」

日本語にない音声の音声記号
母音[u]…「円唇 前舌 高母音(狭母音)」
子音[f]…「無声 唇歯 摩擦音」 ※英語の「fax」[fˈæks]
  [v]…「有声 唇歯 摩擦音」 ※英語の「that」[ðˈæt]
子音[θ]…「無声 歯 摩擦音」 ※英語の「think」[θíŋk]
  [ð]…「有声 歯 摩擦音」 ※英語の「that」[ðˈæt]
子音[l]…「有声 歯茎 側面音」 ※英語の「lank」[lˈæŋk]
  [r]…「有声 歯茎 震え音」 ※英語の「ran」[rˈæn]
帯気音[ʰ]…呼気を大量に出して発する音「有気音(帯気音)」を表す。

第4章までご覧いただき、ありがとうございます。この第4章で完結となります。
この記事が、みなさんのお役に立てれば幸いです!

あとは、各章の最後に書いたまとめのところを整理して覚えていけば、検定試験の問題はほとんど解けますので、もう1度ご確認ください!

音声記号はやればやるほど奥が深く、面白いと思いますので、興味のある方は、音声記号博士を目指してください!




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