令和元年度(2019年) 試験Ⅰ 問題2 (1)~(5)

令和元年度   試験Ⅰ  問題2  (1) (2)  (3) (4) (5)

(1)                      難易度 ☆★★★★

「ショート」→「しようと」 小さい「ョ」が大きい「よ」になる誤用です。

1 じゅうじかん→じゆうじかん  小さい「ゅ」が大きい「ゆ」になっている。
2 てんじょう→てんじよう    小さい「ょ」が大きい「よ」になっている
 きょしつ→きょしつ     引く音(長音)「う」が挿入されている。「キョ―シツ」
4 きゃく→きやく        小さい「ゃ」が大きい「や」になっている

3だけ、「う」が挿入されています。
よって、答えは3です。

大問2の問題を見ると、「学習者はこんな間違いしないんだけどなあ…。」と思うことがありますが、

気にしないでおきましょう!

(2)                      難易度 ☆★★★★

日本語は高低アクセントです。

「何頭(なんとう)」は「高低低低」→「南東(なんとう)」は「低高高高」
平仮名で書くと同じですが、高低アクセントの誤りで、別の語に聞こえます。

1 今日行く→教育      平仮名で書くと同じだが、高低アクセントの誤っている。
2 咲かなかった→魚買った  平仮名で書くと同じだが、高低アクセントが誤っている。
3 殻だからね→体からね   平仮名で書くと同じだが、高低アクセントが誤っている。
 旅行です→涼子です    りょこう→りょうこ 「こ」と「う」が入れ替わっている。

4だけ音が入れ替わっています。
よって、答えは4です。

(3)                      難易度 ☆☆☆★★

「感動した」でいいところを「感動された」と不要な「された」が使われている誤用です。

1 「発展した」でいいところに、不要な「された」が使われている。
2 「下落した」でいいところに、不要な「された」が使われている。
 「指摘した」では、文が成り立たない。「誤りを」と言うべきところが「誤りが」になっている誤用。
4 「安心した」でいいところに、不要な「された」が使われている。

3だけ、誤用の種類が異なります。
よって、答えは3です。

「感動された」の部分を「感動させられた」(使役受身文)が正しいと思った方はいらっしゃいませんか。

1 「発展させられた」では、文が成立しない。
2 「下落させられた」では、文が成立しない。
3 「指摘させられた」では、文が成立しない。
4 「安心させられた」で、文が成立する。

私も最初「使役受身文」で考えてみましたが、文が成立するのは4だけで、正答にたどり着けませんでした。

(4)                     難易度 ☆☆★★★

「それで」と言うべきところを「そこで」と言っている誤用です。

選択肢の下線部を「それで」に入れ替えてみましょう。

 「それで」を入れると、文が成立しない。「そこに」というべきところを「そこで」と言っている誤用。
2 「それで、体調が~」 文が成立する。
3 「それで、本当に~」 文が成立する。
4 「それで、化学が~」 文が成立する。

1だけ、誤用の種類が異なります。
よって、答えは1です。

「それで」は順接の接続詞です。
順接の接続詞は、他に「だから」もありますので、「だから」に入れ替えてみてもいいですね!

(5)                     難易度 ☆☆☆★★ 

「置いておいてください」と言うべきところを「置いてください」と言っている誤用です。

とりあえず、これだけで、選択肢を見てみましょう。

1 「閉めておいてください」と言うべき。
2 「覚えておかなきゃいけないな」と言うべき。
3 「点けておいた」と言うべき。
4 あれっ?「買っておこう」って言える?? 答えがない!

ってことに、なってしまいました・・・。

ですが、選択肢4をよく見ると、「入るまで」の部分が間違えていることに気が付きます。

正しい文は「入るまでです。

4だけ、「入るまでと言うべきところを「入るまで」と言っている誤用です。
よって、答えは4です。

『「~ておく」と関係ないでしょ? なんか、問題としてどう?』という感じですね。

「~ておく」の縮約形は下のようになります。縮約形のほうがよく使われますね。

「~ておく」の縮約形
◇「~ておく」→「~とく」  例:置いておく→置いとく 言っておくた→言っといた
◇「~でおく」→「~どく」  例:飲んでおく→飲んどく 読んでおいた→読んどいた 

「~ておく」の用法を紹介しておきます。細かく分けると、下のようになります。

(文型辞典には、だいたい1つの文型として、載っています。)

準備パーティーの前に、ビールを買っておく。 ホテルを予約しておく。
 処置・措置 この紙皿、捨てておいて。  残ったビールは冷蔵庫に入れておいて。
一時的処置・措置 A:この包丁、どうする?→B:後で使うから、とりあえず、置いておいて。    
A:あの件、どうしますか。→B:一旦、保留にしておこうか。
放置A:明日も会議があるので、椅子はそのままにしておきます。
A:電気、消す?→B:いや、点けておいて。

「処置」と「一時的処置」はどちらも処置なので、私は「準備」「処置」「放置」と覚えています!

「明日の飲み会、どうする?」→「あ~、部長来るし、今回はやめとくわ~。

この「やめとく」は上の用法のどれでしょうか?

準備?
処置??
放置???

日本語の中には、未解明の文法、文型辞典に載っていない用法も、まだまだいっぱいあります!

「前回、行かなかったし、今回は、行っとくよ。」
B「今回はやめとくよ。」

A「今回は、行っとこう」
「未来への準備」なんていう用法を考え出している方を、どこかの記事で見たことがあります!

B「今回はやめとくよ。」
私が考えたのは「回避」という用法です!
「遠慮しておきます」なんかも、何かを回避していますよね!

文型辞典に載る日を待っています。

以上、余談でした。 

ご質問、ご相談等、お気軽にコメントをどうぞ。

タイトルとURLをコピーしました